のれんの役割とその意味

日除けのれんに適した生地

NOREN

暖簾は平安時代にはすでにあったと言われることもあり、とても歴史のあるものですが、
その歴史の中で「本染め」という方法も用いられるようになりました。


近年に至るまでその方法による暖簾作りが行われていましたが、
現代ではその他の方法も登場するようになりました。

のれんの染色方法


というのは、本染めでは色ごとに版が必要になりますし、それに染料の乾燥や蒸すこと、
水洗いすることなど数々の工程を経なければならないのです。


つまり手間隙がかかるものなのです。
それに対して登場したのが「昇華転写捺染」です。


それではインクジェットプリンターでの印刷や熱転写という方法をとります。
もう少し詳しく紹介すると、プリンターを使い染料を転写紙に印刷し、
紙に付いた染料を生地に熱で転写するということになります。


ですので、生地に染料が定着し、本染めしたような風合いになります。
この「昇華転写捺染」のいい所は多色での染めが簡単で、蒸したり水洗いの工程も無い所です。
これらによってコストダウンが出来ます。

コストダウン


さて日除け暖簾ですが、これは屋外で使われるものですし、丈夫であることが望まれます。


ですので厚めの生地が適しています。
最も長持ちするのは、ターポリンという生地です。
これはビニールで出来ているので耐久性が抜群によいのです。


それに安価でもあります。
耐久性がありコストが抑えられるところから人気があります。
ですが、暖簾ということを考えると、ビニール製は味わいがないと考える人も居られると
思いますが、そういった時には、帆布やバンテンといった生地がよいでしょう。


こちらも人気です。
耐久性ではターポリンより劣りますが、風合いはあります。
後は本染めか昇華転写捺染のどちらにするかというところになります。


どれにするのかはコストや耐久性、風合いになると思います。
ちなみに、ターポリンや帆布は裏面は無地になり、バンテンは染め抜き(裏にも染料が出てくること)となります。